スクールのレベルアップ試験がありました。
レベル2を受かって大きな壁で登りたい娘は、
6月の試験を申し込んだ時は、やる気満々だったのですが、
どうしても登れない課題があり、
直前まで試験が嫌だ、嫌だと言っていました。
課題をばらしてのムーブはできるのですが、
続けるとなかなか完登できません。
まあ、結果はどうであれチャレンジしよう!ということで、
娘的にも、半ば合格しなくてもいいや!という感じで試験に臨みました。
結果は、いつも登れない課題を2トライ目で完登!
本人も驚きつつ、合格できて、
午後からは、大きな壁を登って楽しんでいました。
試験を受けるか受けないか、
この匙加減はけっこう微妙です。
合格できなくて、落ち込む可能性もあるし、
やっぱり次は頑張ろうという力になることもあるし、
なんだか合格してラッキーみたいな時もあります。
他の子供達もレベルアップ試験をたくさん受けてきましたが、
試験に対する取り組み方は千差万別です。
絶対合格するように、試験直前まで、何度も課題を反復する子。
登れるだろうと、なんとなく大丈夫だと思って
試験直前にちょっと練習して、登れなくてあせって練習を始める子。
いろいろなアプローチがあります。
その時々に合わせて、
練習しようと声かけしたり、
登れる自信がついてきら、試験を受けようと声かけしたり、
子供達の様子をみながらどうしようかと決めるのですが、
大人のヤキモキした気持ちやアドバイスとは関係なく、
子供達はマイペースです。
今回、試験を受けた子の中にレベル5が合格できるかどうかという子が数名いました。
何度か試験に落ちている子もいて、
どうなるかヤキモキしていたのですが、
今回は見事合格しました。
合格して嬉しそうな子供達。
午後から意気揚々と練習していたのですが、
お決まりの友達同士のケンカがはじまり、
「また、そんなことしてるーーー!!!!」と私に怒られる子供達・・・
その時、ふと、今までいろんなことがあったな・・・と
子供達がクライミングを始めた時からのことが思い浮かびました。
棚ぼたラッキー合格していたな、とか
合格できなくて悔しそうだったな、とか
プラトーの時期を経て最近伸びてきたな、とか
もちろん、友達同士でもいろいろあり、
いろんなことが思いだされました。
あー、いろんな山あり谷ありあったな~
でも、なんだか、ここにこうしていてくれてありがたいなと思いました。
あー、成長するってこうゆうことなのかも~
なんだか、とてもとてもうれしくなりました。
ケンカはガッツリ怒りましたが、
ここにある何気ない一日って大切だなと思いました。
これからも子供達の成長の山あり谷ありを、
一緒に楽しんでいきたいなと思った日曜日の午後でした。
Written By 吉谷 加奈子
注釈:プラトー
※スポーツの技能を上達させるために練習をしても、その過程で壁にぶつかる状態のこと