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2022年9月8日Rainbow Jr. 通信 136 第23回レベルアップ試験
2022年9月27日9月11日(日)に小谷村にあるちゃんめろウォールでシリーズ戦の決勝ラウンドが行われました。
SORANIからは8人が決勝ラウンドに参加することができました。
決勝ラウンドは準決勝・決勝が行われ、
決勝には準決勝の上位6人が参加することができます。
準決勝はオンサイトベルトコンベア方式 3課題(各4分)で行われます。
私は準決勝では第2課題の審判をすることとなり、
間近で選手の登りを見ることができました。
準決勝の課題は全体的に易しく、
3つの課題を全部登ることと、
少ない回数で登ることができた6人が決勝に進むことができました。
SORANIの選手は3人が3つの課題を登ることができましたが、
トライ数の差で1人だけが決勝進出となりました。
1課題目は比較的やさしくほとんどの選手が1回で登ることができました。
2課題目は一番難しく決勝進出を分ける課題でした。
上位陣にとっては1回で完登できるレベルで、
この課題を少ない回数で登れるかがポイントとなりました。
3課題目は2番目に難しかったのですが、
準決勝に進んだ中位の人たちが登れるレベルで、
この課題を登れなかった人が順位を下げてしまいました。
準決勝の結果から改めてコンペの難しさを実感しました。
想定していたのは、アスリートクラスAの3人が決勝に進出し、
さらにあと1人か2人くらい決勝に行ければと思っていましたが、
結果はT君のみ決勝進出。
優勝候補のKちゃんがまさかの準決勝敗退でした。
Kちゃんは決勝1週間前に腰を痛め、その影響もあったのかなと思いますが、
それでも予想外の結果となりました。
決勝はワールドカップ決勝方式 3課題(各4分)で行われました。
1課題目は130°で比較的やさしく、5人が完登。
T君も2トライ目で登ることができました。
2課題目はスラブで足が滑りやすく、少し難しかったようです。
みんな惜しいところまで行くも登れず、2人だけが完登。
T君もゴール手前で完登できませんでした。
3課題目は100°の壁で最初にコーディネーションがあり、
後半は保持とパワーが必要な課題でした。
最初のコーディネーションにみんな苦労し、
結局、そこができたのは2人だけで、
完登したのは1人だけでした。
T君も最初のコーディネーションができなかったのですが、
動きができないというより、
ムーブを思いつくことができなかったようで、
コンペでの経験不足が、そのまま結果に出てしまいました。
コンペ終了後に動きを教えてトライしてみたら簡単にでき、
そのまま完登できました。
登りきる力はありますが、自分ひとり完登する実力がありませんでした。
SORANIのスクール生の最終結果はT君の5位が最高で、
当初の想定とは大きく異なる結果となりました。
しかし、子供たちにとってとても収穫のあるコンペだったと思います。
4月から始まったシリーズ戦ですが、
各ラウンド毎に目標を考え、
それぞれのラウンドで振り返りを行い、
日々練習を頑張ってきました。
決勝ラウンドに向けても、
ベルコンやワールドカップ決勝方式の練習をしたり、
一人一人が決勝進出や優勝など目標を決めて、
練習に取り組んできました。
結果的にはみんな目標を達成することができませんでしが、
各ラウンドや決勝の振り返りの内容から、
自分の結果を見つめ、
自分に必要な練習や気持ちを考える力がついてきたと思います。
クライミングレベルの向上だけでなく、
クライミングに対する姿勢(気持ち)が
確実に成長したと感じます。
今回感じた悔しさを次に生かしていけるように、
振り返りの内容を行動に落とし込めるように、
取り組みを続けていきたいと思います。
シリーズ戦5戦と決勝ラウンドに関わったすべての人に、感謝申し上げます。
付き添いしていただいた保護者の皆様、ありがとうございます。
シリーズ戦を戦い抜いた子供たち、よく頑張りました。
アスリートクラスは、次の目標に向かって頑張っていきたいと思います。
Written By 吉谷 知将