スクール生の保護者の方へ発信したおたよりを編集しました。
具体的なサポート情報はスクール内で発信しています。
マイ ベスト プロジェクトとは
子供達の体作りをサポートするプロジェクト、
名付けて「マイ ベスト プロジェクト」です。
このプロジェクトでは、可動域を広げたり、柔軟性をアップしたり、
怪我防止に役立つストレッチや壁でできるトレーニング動画を見ながら、
体作りを習慣化する取り組みを行っていきます。
プロジェクトを作るきっかけ
スクールでは、年に1回ずつ姿勢測定、FMSテストを行い、
個別に子供達の体の状態を見てきました。
その中から特に気になっている点を洗い出し、
ユニバーサルクラス以上のレッスンでは、
子供達に顕著に表れている症状を抽出して、
ウォームアップに症状改善のためのストレッチなどメニューに加えてきました。
週1・2回のレッスンの中でも続けていけば、体に変化があり、
継続していくことの大切さを実感しています。
一方、レッスンは集団で行うものなので、
個別に合わせた対応が難しいと感じていました。
体の状態は個人差が大きく、
レッスン内だけでは、なかなか向上していかない場合もあります、
そのため、もっと個別に対応できたらと考えていました。
また、姿勢測定やFMSテストの結果は、指導者側としては有意義な情報でしたが、
ご家庭へのフィードバックができておらず、
体作りの大切さを保護者の方々と、もっと共有したいと思っていました。
さらに、体作りのトレーニングは登れること(クライミング技術向上)に直結して目に見える形で成果が表れるわけではないため、
子供達にとっては、体作りのトレーニングは何がよいか理解してもらうのは時間がかかります。
しかし、成長期の子供達に必要なのは「体の動かし方を知る」ことです。
体のいろいろな部位の動かし方を知れば運動能力がアップして、
その上に、筋力やスキルを身につければ自分の体を効率よく動かせる最強の体になります。
実は、私達は体の使い方を知らないことが多いのです。
いわゆる運動神経がいい子というのは、体のさまざまな動かし方を身につけていて、
それを自分で体現できる子です。
クライミングで言えば、肩のパワーを使って登っている子は、
肩を使った登り方は身につけていますが、背中全体を使った動きができていなければ、
背中を使った動きをやろうといわれてもできません。
しかし、人間の体は器用なので、自分でできる動きに特化して登れるようになります。
ところが、背中を動かさなければできないような課題がでてくると
背中を動かすことを知らな子にとっては、それは苦手な課題になってしまいます。
そこで、「背中の動かし方を知る」ことができれば、苦手な課題をひとつ克服できます。
新しい動きをどんどん吸収していける成長期は、
体の動かせる部分増やせる可能性がたくさんつまっているのです!
というわけで、体作りための第1歩として、
家庭で短い時間に簡単にできるトレーニング動画配信を行ってくことになりました。
SORANIが子供達に伝えたいこと
体作りは運動の基礎となるものです。
現在、一般的にトレーニングに取り入れられている考え方に「パフォーマンスピラミット」というものがあります。
技術やスキルは、体の基礎(土台)がしっかりしてるほどパフォーマンスが上がるというものです。
三角形の土台(赤い部分)が大きければ大きいほど、
たくさんの技術やスキルが生かされます。
この体の土台作りは始める年齢が早いほど後に大きな功績となってかえってきます。
体の土台ができあがっていないところに、
筋力・パワーをつけ、技術スキルを磨いても、
体の基礎ができていないので、怪我につながりやすくなります。
また体の土台を作らずに難度を上げて登れるようになった子は、
現状でできる自分の体の使い方で登っていきます。
可動域などで、まだまだのびしろがあったとしても、
自分の得意な動きをして体ができあがってしまうと、その動きが定着します。
後で、体の土台作りのトレーニングをしてパフォーマンスアップしようとした時に、
今まで使っていた自分の体の動き方を変えることになり、
自分ができていた動きを一旦リセットしなければいけないため、
自分が得意な動きができなくなり一時的に登れない現象に陥るため苦痛を伴います。
それゆえ、体作りを必要と理解していても、
登れない状態になりたくないために自分のクセを修正できないケースが多々あります。
アスリートが肉体改造に取り組む時は、思うような結果がでない時か、
怪我をして体と向き合わなければならない時というのが現状です。
しかし、体作りは日々の少しずつの積み重ねが必要です。
1・2ヶ月取り組んだからといって、飛躍的に成果がでるものではありません。
おすすめは、クライミングの技術がまだ固まっていない時から、
少しずつ体作りを並行してやっていくことです。
体は使わなければ、どうやって体を動かすかを学びません。
歩けない子にスキップをしようと言ってもできません。
掛け算ができない子が、中学の数学の問題が解けないのと同様に、
高い鉄棒の棒に飛びついてつかめない子が、
クライミングのダイナミックなコーディネーションの動きに対応するのは難しいでしょう。
基礎の体の動きを習得しているからこそ、クライミングのような複雑な動きに対応できるようになります。
体作りの重要性はユニバーサルクラス以上では、度々話していてます。
しかし、それを本当に自分事として取り入れられるかは子供達自身にゆだねられています。
大人になると、「あの時勉強しておけばよかった…」と思いますが、
多くの大人が子供の時に、その重要性を理解できなかったように、
今、子供達が体作りが重要だ!と認識するのはかなりの成熟度を必要とします。
SORANIが目指すのは、体作りの重要性を日々、子供達に伝えていき、
子供達が「体作りは大切だ!」と自覚した時に、すでに素地があり、
あとは自ら自分事として取り組んでくれることです。
それは1年後かもしれないし、10年後かもしれません。
しかし、お子さん自身が本気で体作りに取り組みたいと思った時、
準備が整っているという状態の環境にしたいと思っています。
1日15分の体作り!
保護者の方で体作りの重要性を感じた方は、
ぜひ「身体チェック」に参加して子供達の体作りに取り組んでほしいと思います。
しかし、問題は「継続する」ということです。
もし、子供が体作りを重要ととらえていなければ継続するのは大変だと思います。
いや、子供達が重要とわかっていても、継続するのは難しいでしょう…
ということで、今回、体作りのプロに加え、
習慣化コーチの方とタッグを組んで、
体作りを生活の一部として取り入れられるようにサポートようと思っています。
私自身、子供に体作りを習慣化してほしい!と思う一方、
日々の生活に追われ、継続して取り組めませんでした。
それは、親にとっても体作りは「重要だが、緊急ではないこと」だからです。
地味なトレーニングは、特にやらなくてもやり過ごせることの代表と言えるでしょう。
でも体作りというのは、緊急な用件ではないけれど、やれば必ず身になるものです。
習慣にするというのは、今日、明日でできることではありません。
気づいたら習慣になっていたというのが、本当に継続するということです。
例えば、日本人はお風呂に入る習慣がありますが、
これは、小さい頃から親が習慣づけてきたからできることです。
小さい頃は親が体を洗ってあげていますが、
大きくなれば一人で体を洗ったり、お風呂に入ってリラックスするということを覚えます。
体作りトレーニングの習慣化とはお風呂に入る習慣と同じです。
最初はやはり保護者のサポートが必要です。
それが一人でできるようになるのが、1ヶ月か、1年かかるかは、個人差があると思いますが、
じっくり取り組み、保護者の方も一緒に楽しみながらやってもらえたらと思っています。
まずは、やってみる!最初の2ヶ月は習慣できることを主目的においてトレーニングしていきます。
トレーニング動作のフォームを意識したり、正しく行うことも重要ですが、
まずは、「毎日5分でいいのでやる」ことをしてほしいと思います。
最初はできなくてもかまいません。
なぜ、できなかったか、何が継続するモチになっているか現状を把握しましょう。
やれる条件を発動して習慣化できれば、トレーニングの半分は完成です。
そして、トレーニングが習慣化し、毎月のトレーニング動画の数が増えてくれば、
各個人にあったトレーニングを提示し子供達に必要なトレーニングをカスタマイズしていくことによって、
子供達の状態に応じたパーソナルなトレーニング方法を提供できることを目指しています。
マイ ベスト プロジェクトはプロ監修!
マイ ベスト プロジェクトは子供達の体作りと習慣化のプロの監修ですすめていきます。
まず、体作りのプロ、SORANIがいつもお世話になっている、飛世拓哉(とびせたくや)先生です。
柔道整復師、医療専門士、全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター(RYT200)でもある先生。
私が子供達の体の状態を見れるようになったのは、このプロジェクトのため、
1年前より飛世先生の指導下で学んできているためです。
トレーニングの動きは地味なのですが、(地味って言っちゃってますが…)
正しいフォームで行えば、そんな地味な動きなのに、とても効きます。
さらにヨガの動きを取り入れたトレーニング方法も、とても気にいっています。
ヨガは、呼吸と運動を取り入れることで、心身をリラックスさせ、不調を整える効果があります。
飛世先生は心を整える、大事な要素も組み入れてトレーニングを組み立ててくれています。
今後も、先生に協力を仰ぎながら子供達の状態を見ていきたいと思います。
二人目の強力助っ人は、「TYサポート」の樹野佑司(たつのゆうじ)先生です。
先生は、習慣化コーチング・コンサルです。多数のクライアントさんの習慣化をサポート。
習慣化の定着率は80%以上。サポートした習慣は、早起き、運動、読書、ブログ、日記、勉強など多岐にわたります。
先生のサポートは、自分らしく生きるために「やればできるを当たり前にする」をコンセプトとして、
ひとりひとりに合った習慣化の定着を提供してくれます。
やりたいことが定着しないことが悩みだった私ですが、
樹野先生のわかりやすいコラムで、習慣化の大切さを知りました。
なかなか進まない、クライミングとは別事業の立ち上げに時に、習慣化をサポートしてもらい、
習慣のサポート力を実感。コーチと聞くと、ゴリゴリのイメージがありますが、
穏やかで繊細な先生は、コーチ=熱血の概念を覆してくれました。
習慣化は声高に主張しなくてもできます!
さらに、「できなくても大丈夫。」とできない自分もおおらかな心で励ましてくれるので、
すぐに立て直してまたチャレンジできます!
継続するためには、ジワジワじっくりやることが必要です。
その場しのぎでない習慣化を手に入れられるようにサポートしていだけるでしょう!
参加したい方へ ※現在、スクール生のみ
10月からは、習慣化のサポートと心身チェックは有料となります。
マイベストプロジェクト 月額 1000円(兄弟割、二人目から500円)
えっ!有料!?と驚かれた方もいるかもしれませんが、有料にしたのは訳があります。
体作りはスクール生すべてにやってほしいと願っていますが、
もし、無料で提供された場合、本気で家庭で継続していだけるでしょうか?
私は、みんなに本当に体作りを習慣化してほしいと思いっています。
そのため、様々な勉強をして、信頼できる方々にプロジェクトの協力を依頼し、このプロジェクトを立ち上げました。
体作りのための動画などはYoutubeで検索すれば、たくさんでてくるし、世の中にはトレーニング本もたくさん販売されています。
しかし、その中から、いいなと思うものを見つけても、
どれぐらいの人が、子供に継続させられているでしょうか?
ともすれば、ネットサーフィンだけに時間を取られて、結局、何もできていないという時間を過ごしていないでしょうか?
私自身も体作りをやりたい、やりたいと思って、たくさんの知識をインプットしましたが、
結局、子供には還元できていません。
結局は、インプットした知識をアウトプットして、
やってみなければ何がいいかわからないのですが、
その「やってみる!」というスタートラインに立てていませんでした。
しかし、ようやくスタートラインに立てました。
このプロジェクトでは、私が本当に子供達の体作りによいと思ったものを提供していく予定です。
今後は、動画のクオリティも上げていけるようにします。
さらに、たくさんのトレーニング動画を配信して動画を増やしていき、
子供達一人一人にカスタマイズしたトレーニング方法を提示していきたいと思っています。
動画を見るには、機器が必要ですし、子供達が習慣化できるか、見守っていただく必要があります。
さらに、これは「登れる子」だけのサポートではありません。
クライミングを始めたばかりの子にもぜひ、取り組んでいただきたいと思っています。
まずは、体を動かすことを習慣化し、体を毎日動かすことがあたり前になってほしいなと思います。
子供達には無限の可能性がつまっています。それが開花できるようにサポートしていきたいと思います!!!
スクールが始まってからずっと、個別のサポートで体作りをやりたいと思っていていました。
今、ようやく一歩目をスタートさせることができました。
皆さんと一緒に少しずつ子供達の体作りの習慣化ができることを楽しみにしています!