オーナーの独り言 長野県クライミング大会
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Rainbow Jr. 通信 78  長野県クライミング大会

6月13日(日)はSORANIで国体の県予選である長野県クライミング大会が行われました。

本来なら小谷村にちゃんめろウォールで行われる予定でしたが、

コロナの影響で急遽SORANIでの開催となりました。

 

SORANIのスクールからも中学3年生の2人(男子1人、女子1人)が参加しました。

カテゴリーはM1とM2の2種類あって、

M1は成年男子と少年男子の選考、

M2は成年女子と少年女子の選考となっています。

種目はボルダリングで、ルールは5分2課題2セットのベルトコンベア方式でした。

午前中にM2、午後にM1を行いました。

 

M2の参加者は15人。

SORANIのスクール生であるMさんは10番目の出番でした。

Mさんは県大会に参加するのは初めてですごく緊張したと思います。

 

1課題はスタートからダブルダイノの難しいムーブが出てきます。

後半もランジやハイステップなどハードなムーブが続きます。

想定グレードは2級+でした。

2課題目は出だしは比較的登りやすく、

ゾーンを過ぎてから急に難しくなく感じです。

想定グレードは3級でした。

まずは1課題目にトライしましたが1手目が取れませんでした。

もう一度1課題目をトライするも1手目が取れないので2課題目へ移動。

まずはゾーンをしっかり獲得したいところ。

登り始めると安定してゾーンは獲得。

しかしその先は苦手はカチのロックムーブで落ちてしまいました。

2課題目の方が可能性があると感じ、その後はこの課題に集中。

落ちたところのムーブを修正しながらトライをするものの登りきることはできませんでした。

5分間の競技時間が終了し5分間休憩。

 

5分後再び競技開始。

3課題目は100°から90°へ斜上する課題です。

スタートからのランジとゴールが核心です。

想定グレード3級+

4課題目は80°のスラブ課題。

スタートからバランスよく立ち上がるところと中間の小さなホールドに立つところが核心です。

想定グレード3級+

Mさんはまず3課題目からトライ。

スタートのランジは問題なくできました。

その後の小さなホールドに足をのせてゾーンを獲得するも足が滑ってしまいました。

次のトライでも足を滑らせ落ちてしまいました。

そこで4課題目にトライ。

スタートの立ち上がりはスムーズにでき、ゾーンも獲得。

しかし次の小さなホールドではなくその先のホールドに足を置いて次の手を出そうとして落ちてしまいました。

ここでどちらの課題を狙っていくかが問題です。

どちらも登れる可能性があるので悩むところですが、

スラブに苦手意識があるMさんは3課題目に集中しました。

トライ毎に動きは良くなり、ゴールを触るところまでは行けましたが、

残念ながら登ることはできませんでした。

結果はトップ0ゾーン3

 

競技終了後リザルトを見ると全体の5位

少年女子のカテゴリーでは3位でした。

少年女子の1,2位とはまだまだ実力差があるので、

よく頑張ったと思います。

実力通りの結果だと思いますが、

緊張する中でしっかりと実力を出し切ったことは良かったと思います。

時間内に登れそうな課題もありましたが、

今後は時間内に登れるようにレベルアップして行きたいところですね。

お疲れ様でした。

 

昼からはM1の競技です。

スクールから出場したK君は1番目です。

今回の競技順は申告したグレードの低い順番でした。

緊張した面持ちで登場し、競技開始です。

 

1課題目は115°でスタートから厳しい、フィジカルとテクニックが必要なハードな課題でした。

想定グレードは初/2段

2課題目は110°でスタートから体幹が必要で、その後も保持力とテクニックが要求される課題でした。

想定グレード1級

もちろん選手はグレードが分からないのでどちらの課題をどれくらいトライするか考えなければなりません。

K君はまず1課題目にトライ。

1手目が取れません。

しばらく休んで今度は2課題目をトライ。

こちらも1手目が取れません。

さてどちらをトライするか悩み所です。

どちらも1手目が取れないので、どちらに可能性があるのか判断しにくいです。

しばらく休んでもう1度1課題目をトライ。

やっぱり1手目が取れません。

それでも2課題目の方が可能性を少し感じたのでしょう。

2課題目を休憩を挟みながらトライ。

スタートにトウをかけるムーブからヒールに変えると1手目を取ることができました。

しかしその先も難しく2手目を取るところで落ちました。

しばらく休んでもう1トライもう少しで2手目が取れそうでしたが競技時間終了。

もう少し早くヒールに気づいていればゾーンまでは行けたかもしれませんね。

 

5分の休憩後再び競技開始。

3課題目は100°で保持力と体幹を使った課題でした。

想定グレードは2級。

4課題目はスラブでスタートからコーディネーションで飛び出し、後半はバランス力のいる課題でした。

想定グレードは初段

K君はまず3課題目からトライ。

1トライ目で1手目から2手目を取るところで落ち、

2トライ目でも2手目を取るところで落ちてしまいました。

そこで4課題目にトライ。

スタートの動きは結構難しいと思われましたが、3回目のトライで成功しゾーン獲得。

しかし後半はバランスに対応できず落ちてしまいました。

可能性を感じたのかもう1度4課題目をトライ。

スタートのムーブは問題なくできましたが、その後は厳しくバランスを崩して落ちてしまいました。

3課題目はゾーンを獲得していないので3課題目へ移動。

さっきは2手目を取ることができませんでしたが、

今度は動きを修正して取ることができ、次のゾーンも獲得しました。

その後のムーブは体幹を使ったもので苦手な動きだったので落ちてしまいました。

ここで再び悩みどころです。

グレードを知っていれば3課題目をトライした方が良いのははっきりしていますが、

K君が判断するのはかなり難しかったでしょう。

なぜなら3課題目はK君が苦手な課題で、

登るのは厳しいと感じたかもしれません。

一方4課題目はスタートのムーブは出来ているので、

後半はコツがつかめば登れるかもしれないと思ってしまいます。

K君は3課題目をトライしさっきより1手進めますが、

足を上げることができず落ちてしまいました。

体幹と柔軟性が必要でしたね。

このムーブが厳しいと感じたのでしょう、その後は4課題目をトライ。

スタートは出来るけど、その後は厳しく競技時間終了となりました。

 

結果はトップ0ゾーン2

全体9位、少年男子2位で県代表に選ばれました。

おめでとう!

1,2課題目ではもっと2課題目をトライしておけば良かったかなと思いました。

しかしそこで体力を温存したことで、3,4課題目でゾーンを2つ獲得できたのかもしれません。

ハードなルートは1手出すだけで消耗したりします。

これからはハードなルートにどんどんトライできる体力もつけていければ良いですね。

また上位選手でも苦労する4課題目のスタートをスムーズにできたことは今後の自信につながったのではないでしょうか。

3課題目は完登しておきたい課題でしたが、まだまだ苦手があるので、

今後は少しずつ苦手を克服していければもっともっとレベルアップ出来るでしょう。

県代表に選ばれたので7月10,11日に北信越大会に出場することになります。

他の県の同年代の人と競い合うことで学ぶことはたくさんあるでしょう。

あと1ヵ月がんばって行きましょう。

 

参加した2人はよく頑張りました。

コンペに慣れていないと焦って休まずに何度も何度もトライしたり、

同じムーブを繰り返したりすることはよくあります。

また出来そうだと思った課題ばかりトライし、他の課題が登れなかったなどもあります。

2人を見ているとバランスよく違う課題にトライしていたし、

ムーブの修正もしていました。

落ち着いてレストをしながらトライもできていました。

スクールでやってきたことをコンペでも実践できたと思います。

コンペでは色々な状況に対応しなければならないので、

これからもっと多くのことを学んで成長していってほしいです。

 

大会終了後、15時からは特別営業となりました。

大会に参加できなかったスクールの子供たちも登りに来て、

県大会の課題にトライしました。

実際に課題に触れることで自分がどれくらい登れるか感じることができたと思います。

来年の大会は多くの子供たちが参加できることを願って、

今から目標にむかってレベルアップできればと考えています。

 

Written by 吉谷 知将

 

 

 

 

 

 

SORANI GMK
SORANI GMK
Climbiing Gym SORANIでジェネラルマネジャーをしています。 ジムでお待ちしています!

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