今週の動画配信
2021年4月23日今週の動画配信
2021年4月30日2021年4月25日(日)にキッズミニコンペを開催しました。
今回のミニコンペはオンサイトベルトコンベア方式で行いました。
6月に国体の県大会が行われるので、
その練習のため県大会と同様の2課題を5分で登る、2セットで行いました。
コロナの影響で今年の国体の県大会は中学3年生以上のみの参加となりましたが、
今後も同様の形式で行わる可能性があるので、
中学3年生以外の人も体験しておくのはいい機会だと思いました。
カテゴリーは3・4年 5・6年 中学の3つでした。
参加者は3・4年:3人、5・6年:10人、中学:4人の参加でした。
まずは人数の多い5・6年生のカテゴリーから開始しました。
1課題目は140°(3級)
2課題目はルーフ(5級)
全ての選手が2課題目からトライ。
リザルトの上位陣は安定して1撃していました。
下の順位の人は、みんなが最初にとりつくこの課題が登れたかどうかで順位に差が出ました。
完登できなかった人もいましたが、当人の実力的には問題なく登れるはずです。
ムーブの選択をミスしたりして登りきりことができませんでした。
一方、1課題目は少し難しく、
まずはスタートできるかどうかに実力差が出ました。
そしてこの課題を登りきるかどうかで、上位陣の順位に差が出ました。
5人がゴール取りまで行けたけど、完登できたのは2人でした。
この課題は、持ちにくいホールドが続き、持久力が必要でした。
1トライでどれぐらいスムーズに登れたかどうかが順位の差になりました。
3課題目100°(4級)
4課題目80°(3級)
3課題目はカチが続き、保持力が必要で、
4課題目はスラブのフットワークとバランスが必要でした。
自分の得意、不得意がハッキリと出た感じで、
上手く課題に対応出来た人が登れました。
ただ、惜しいトライもあり、終わってから登れたという声も聞けたので、
今後の課題は短い時間の中で登りきれるようになることだと思いました。
続いて、3・4年生のカテゴリーです。
3人の参加者のうち、ひとりはコンペが初めてだったこともあり、
楽しく登れる課題を意識して作りました。
1課題目 125°(5級)
2課題目 140°(6級)
3課題目 110°(6級)
4課題目 85° (5級)
もちろんコンペなので、参加者が実力を出し切れるようにセットしました。
みんな、もう少し苦戦するかなと思ったのですが、
結果は3人とも全完登で良い登りを見せてくれました。
オンサイトベルトコンベア方式は少しハードルが高い部分もありますが、
頑張って登ることができました。
最後の中学のカテゴリーです。
2人キャンセルが出て4人と少なめでした。
国体の県大会もふまえ、課題の内容は締まった感じで作りました。
1課題目 85/100° (3級)
2課題目 140° (2級)
1課題目はゴール取りの思いっきりが必要、
2課題目はダイナミックムーブが連続するパワー系でした。
1人だけ2完登で3人は登ることができませんでした。
惜しいトライもあったので、時間内に登れる工夫が今後の課題です。
3課題目 115° (2級)
4課題目 110° (2級)
3課題目はカチホールドが連続する保持力が必要でした。
4課題目はダイナミックムーブとフィジカルが必要でした。
3課題目は2人が登れ、4課題目は誰も登れませんでした。
3課題目は登れなかった2人も惜しかったのですが、
トライが重なり指の力がなくなり登れませんでした。
持久力&少ないトライで登りきる力が必要でした。
また4課題目はムーブがわからなかったようで、
今後はもっと色んな課題を登って経験を積んでいく必要があるなと思いました。
コンペ終了後に振り返りを行いました。
それぞれの課題で感じたことや
ああすれば良かったと、思ったことなどを書いてもらいました。
一人一人に聞いてみるとムーブをミスったとか
足の位置を間違えた、
もっと力を抜いて登れば良かったなど
色々な意見を聞くことができました。
コンペで普段の実力を出し切ることはとても難しいことです。
でももっとこうしていれば良かったと感じたことを
今後に生かすことでより良い登りが出来るようになります。
順位を見て他の人と比較すると落ち込むこともあると思いますが、
良い登りをするためには何が必要なのかを考えることが大切です。
課題と向き合い集中してトライした時間はとても貴重です。
普段の練習では味わえない緊張感も味わうことができます。
コンペを通じて得た経験はレベルアップには欠かすことができません。
SRANIではこれからもミニコンペを開催することで子供たちの成長をサポートしていきたいと思います。
今回、長野県山岳協会から審判を派遣していただきました。
南信からはるばる来ていただきありがとうございました。
また、松本方面から来ていただいた子供たちも
良きライバル関係として今後も切磋琢磨していければと思います。
送迎および観戦していただいた保護者のみなさんありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
Written By 吉谷 知将