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2021年1月7日ザッキカナ 子供が一人で歩く道
2021年1月13日アスリートクラスでは、10月~12月に主にオンサイト能力向上を目指してきました。
この3か月間は実践形式での練習を主体とし、
今自分の持っている能力を最大限に発揮することを目標に、
オブザベーション能力やムーブの修正能力は向上したと思います。
またこの期間の取り組みの中で、各個人の弱点も浮き彫りになってきました。
オンサイトトライの練習は3分間で1課題を行いましたが、
同レベルの課題でも自分が得意な課題はオンサイト出来るけど、
苦手な課題が出てくると全く対応できないことがありました。
アスリートクラスでは1月から持久力強化&ボルダー力強化期間となりました。
実践形式でみえてきた課題をふまえ、
この期間は弱点を克服できる取り組みを行うための練習メニューを組んでいます。
また、アスリートクラスでは1週間の練習時間を記録しています。
7月からの半年間の練習時間を振り返ってみました。
練習時間をきちんと確保できていた人は、レベルアップするスピードが上がっていました。
この期間に怪我などで長期休養をした人もいます。
ブランク期間があるとレベルは下がります。
復帰後、自分のレベルを元に戻すのに、休んだ期間と同程度かかっています。
長期休養期間があるとレベルを元に戻すのに時間を消費しています。
長期休養はできるだけしないように日頃の体調ケアも大事だと感じました。
この半年間の結果から、継続的にある一定以上の時間練習することの難しさも痛感しました。
現在、アスリートクラスでは1週間10時間以上練習を目指し、目標は15時間以上としています。
アスリート5名中、1人だけ10時間以上を達成しました。
4月から新設するアスリートクラスA(上級クラス)は1週間最低15時間以上を目指しています。
29週の練習時間集計から、15時間以上を達成したのは多い人で6週、他の人は1週か2週でした。
1週間15時間以上を達成することはかなり難しく、3つの壁があると感じました。
1つ目は時間をうまく作り出していないということです。
中学生になると学業との両立も大切で、塾など他の習い事に通っている人もいます。
もちろんテスト前などは練習を休んでも良く、
テスト期間前までにしっかり練習に取り組み、
テスト期間をレスト期間とすることができます。
練習に来るのには送迎も必要なため保護者の方の協力も大切です。
今後は練習時間を作り出すための時間の管理方法なども指導して行ければと思います。
2つ目は登る体力的が不足してることです。
1週間に15時間以上登るには1週間に4日か5日登る必要があります。
平日は2時間くらいしか取れないことが多いので、
平日3日で6時間。平日2日なら4時間となります。
すると休日の2日間で10時間ぐらい登らなければなりません。
長時間登るために基礎体力をつけていく必要があるでしょう。
3つ目は「登りたい」と思う気持ちが不足しているということです。
1週間に15時間以上登っている人は「時間があればいつでも登りたい!」という気持ちを持っているように思います。
時間があれば登ることが当然で、登れないと不安にさえ感じたりします。
不安に感じることでオーバートレーニングになることもしばしばあります。
そこまでの気持ちがあれば、練習時間を制限したりする必要がありますが、
アスリートクラスの生徒たちを見ると「登りたい!」と思う気持ちが少し弱いように思います。
もっと上を目指したいという気持ちは練習にも反映されてくるので、
現状で満足せず、上を目指していく姿勢を持って取り組んでほしいなと思います。
クライミングの上達に練習は欠かせません。
どのように練習時間を確保していくかは、アスリートとしての第一歩です。
練習の質も大切ですが、最低限の練習量も必要です。
最近、登る時間を増やすことでレベルアップすることを実感してきています。
今後は「もっと上手くなりたい」という気持ち育てていき、
もっと登りたい!と子供達が自然に思えるように指導していければと考えています。
日頃、保護者の皆様には送迎などでご協力いただき大変感謝しております。
学力の向上とともに、クライミングの上達にもご理解いただければと思います。
今後ともよろしくお願いします。
Written By 吉谷 知将