Rainbow Jr. 通信54 FMSテスト
2020年11月17日ミニコンペ 11.18
2020年11月19日今年の目標は小川山の大いなる河の流れ(2段)を登ること。
昨年11月にトライした時に少し可能性を感じていたので、
今年の目標にしました。
春シーズンはコロナの影響や忙しさなどでトライすることなく過ぎ去りました。
秋になっても忙しくなかなかトライすることができずにいましたが、
11月に入りようやくトライすることができました。
とはいってもチャンスは先週と今週の2回。
とりあえず先週は久しぶりにトライするので、ムーブのチェック。
一つ一つの動きを確認しながら練習しました。
動きは次第に良くなり、中間まで行けるようになったのですが、
力尽きて落ちてしまいました。
ムーブの練習で結構力を使い果たしたのか、それ以上はいけませんでした。
そして今週気合を入れて小川山へ向かいました。
車の中では久しぶりに、緊張と不安な気持ちでいっぱいでした。
実は平日もこの1週間で出来ることは何かなと考えて行動していたのですが、
結局、登りこんでも疲れて逆効果なので、
やったことは体調を整えるだけでした。
先週は家族で小川山に登りに行ったのですが、
今週は娘が保育園のお昼の当番だから、保育園に行くと言いだしました。
妻も体調が良くなく。
今週は一人で小川山へ行くことになりました。
平日なので岩場についても誰もいません。
アップに大いなる河の流れの最後の方のムーブを確認。
ムーブとしてはそんなに難しくはないけど、
スタートから続けると明らかに疲れているだろうから、
楽な動きを見つけるべく何度も登りました。
先週は気温が低く寒かったのですが、
今週は気温が上がり半袖で登れる陽気でした。
アップも終わり本気トライをする頃には岩に太陽が当たり始めました。
スローパーのフリクションが成否にかかわるので、
気温が高いのが少し気がかりでした。
1トライ目
下部は順調に登り、中間部ガバを取って、右手をマッチするとことで
手が滑って落ちてしまいました。
トライした感じでは先週と比べて結構余裕があったのでいけるぞという気持ちに。
全然疲れていないので、すぐにでもトライできそうでしたが、
焦らず少しのレストを取るように努めました。
2トライ目
登れそうなときついついトライしすぎたり、焦ったりして落ちてしまうので、
落ち着いてトライすることを心がけました。
出だしから順調で中間ガバのマッチも足が切れながらも耐えることができました。
そしてここでチョークアップをし後半パートへ。
ここからは体力勝負
1手1手必死に手を出していく。
最大の核心遠い右手取りへ。
そこだけ練習した時はもっと体が上がっていたけど、
疲れていて体が下がってるのが分かる。
少し躊躇したけど、意識的に腕を引き思い切って手を出して取りに行った。
右手はガバをしっかりとらえ、
勢いで左手が離れたけど、何とか落ちずに済んだ。
ここまで来たら絶対に落ちたくない!
練習の時ほど余裕はなかったけど、何とか岩の上まで登りきることができた。
やった!!!
岩を見ながら余韻に浸りながらしばしぼーっとしていまいた。
さて、今年の目標は達成したし前からトライしてみたかった課題へ移動することに。
同じエリアのジグザグ(2段)
何となく1日で登れるんじゃないかという淡い期待を持ってトライしてみた。
スローパーの処理がカギで微妙な持ちどころがある感じ。
トライし始めた頃は日が当たっていたけど、
次第に日陰になってきたら、スローパーが断然持てるように。
これはいけるんじゃないか!
その先左ヒールをするのがなかなかできなかったけど、
右足を駆使すればヒールできるように。
その先も少しづつ出来るようになってきたところで、
急に疲れが出てきた。
1トライ毎に10分から15分の休憩をとってトライしていたのだけど、
少し長めに30分以上休むことに。
少し眠くもなり、体がだるくなってきた。
ヤバいこのまま終了か?
とにかくあきらめずトライを再開。
だるいと思ていたけど、体の動きは良く
左ヒールから左アンダーを取るところまで行けた。
このトライで登れる核心が持てた。
今日登りきりたい。
しかし時間は3時を回り、太陽も山の向こうへと隠れてしまった。
今日は気温が高いのでコンディションは最高だけど、
おそらくトライは4時くらいまでしかできないだろう。
疲れてきているので、20分に1本トライするとしてあと3本。
1本1本集中してトライすることに。
1トライ目
順調に登り左手アンダーまで取ることができた。
実質あと1手。
これはいけるんじゃないかと思ったら左手が抜けて派手に落ちてしまった。
気温も下がって来て状態は良いのだが、
じっとレストすると体が冷えるので、
散歩をして時間をつぶすことに。
2トライ目
スローパーマッチで持ちが少し甘くすっぽ抜けて落ちてしまった。
少し焦りがあったのかもしれない。
再びあたりを散歩して時間の経過を待つ。
3トライ目
今回は慎重にスローパーを処理し、左ヒールをかける。
左手中継のスローパーを持って左に体を移動。
左手でアンダーを持つ。
さっき落ちた時は体を上げすぎたので、
右足をスタートホールドに上げに行く。
しかし全く見えないのでどこか分からない。
足を少し下にしたらガバホールドに足が乗った感覚が。
体は安定し、目の前のガバをつかみ、
ウイニングロードを慎重に登り岩の上へ。
2段ワンデイは初。
1日に2段を2本登るのも初めて。
最高の結果に大満足でした。
今回の結果は色んな好条件が重なったからだと思います。
気温は高かったけど、岩は冷たかったので、
大いなる河の流れはベストなコンディションで登ることができた。
もう少し時間が遅ければ滑ったかもしれない。
逆にジグザグは2時くらいには日が当たらなくなりコンディションは良くなったし、
気温が高かったので3時以降もトライできる状態でした。
1人で行ったのも自分のペースでトライできたので良かったのでしょう。
娘には感謝の意味を込めてケーキを買って帰りました。
そんなこんなで最高の結果で今シーズンを終了することができました。
今でも登れた時のことを思い出すと幸せな気持ちになります。
これがあるからクライミングはやめられないんだろうな。
来シーズンもいい思いが出来るように頑張ります。
Written By 吉谷知将