第8回ミニコンペ 開催!
2020年11月6日ザッキカナ スケジューリング
2020年11月11日現在、エレメンタリークラスは3年生1人、2年生2人、1年生2人の5人で行っています。
また10月中旬から始まったスターターレッスンはエレメンタリークラスと合同でレッスンを行っています。
土曜日クラスに4人、水曜日クラスに2人が参加してくれています。
エレメンタリークラスとスターターレッスンのレッスン内容を紹介していきます。
最初に行うレッスンが基本的な動きをマスターするためのものです。
エレメンタリークラスでは3つの練習を行います。
①80°の壁で手を使わずに横移動するノーハンドトラバース
②90°、100°の壁で手や足をクロスしないカニトラバース
③90°、100°の壁で手クロストラバース
スターターレッスンでは登ることに慣れている人はエレメンタリークラスと同じ内容をやっていますが、
まだ動きに慣れていない人は自由に体を動かして横に移動する練習をしています。
横移動をすると手を先に動かしバランスを崩しやすくなるので、
バランスよく登るために足を動かすことを意識して練習しています。
基本の動きの練習の後は、各自、自由に登る時間となります。
「自由」と言っても各個人で違い、
登れていないルートに挑戦する人、登れているルートを何回も登る人。
ルートに関係なく好きなホールドを使って登る人などさまざまです。
スクール側からこのルートをしましょうと言うことはなく、
自分でやる事を決めるてトライするようにしています。
なぜ、「自由」の形式をとっているかというと、
クライミングを始めたばかりの子達は、
完登することがうれしいと思う子が多く、
きれいに登れば効率よく登れますが、形式よりも登った達成感がうれしいと感じる子が多いためです。
効率のよい動きを教えても、登っている本人にとってできない動きだと、できないことへのストレスが多く、
最初は、登れる喜びをたくさん味わってほしいので「自由」という形式になりました。
登れていないルートに挑戦し、あきらめずに練習し登れるようになることは理想ではありますが、
最初から出来る子はごくわずかです。
自分でルートにトライしたい!もっとうまくなりたい!本人が思うようになれば、
動きのアドバイスも子供達にとって有効なものになり、
できなくても、できるようになりたいという気持ちが芽生えてきた時に、
次のステップ(ユニバーサルクラス)へすすめるようにとクラス編成をしています。
次のレッスンは子供たちお待ちかねのジャンケントラバースです。
チームを2つに分けて、壁の両端からスタートし、
相手チーム側にあるゴールに向けて横移動します。
先にゴールをタッチすれば勝ち。
スタートをして相手チームと出会ったらジャンケンをします。
勝ったらそのまま進み、負けたらスタートに戻ります。
人が多ければ次々と登って来るので、
ジャンケンで連勝をしなければ先には進みません。
ジャンケントラバースでは勝ったり、
負けたりを繰り返すと登っている時間が長くなり持久力のトレーニングになります。
また早く横移動をしないと相手に攻めれれるので、
素早く移動しなければなりませんが、
慣れていないと焦ってバランスを崩して落ちていまします。
みんなゲームに勝ちたいので素早く移動するコツなどを身に付けていきます。
またジャンケンで勝つためには相手の特徴を覚えておく必要もあります。
この子はグーをよく出すとか。
でも登ることに必死になりすぎると何も考えれれなくなります。
クライミングは登っている時も冷静な判断が必要なので、
ジャンケンもとても良い練習になります。
その他、ロープクライミングをやることもあります。
SORANIの壁はロープクライミングとしてはそれほど高くない方ですが、
それでも子供にとってはとても高く感じます。
ボルダーでは出来る動きでも、
ロープを着けて高いところになるとできなくなります。
怖さを克服して一番上まで登れると達成感はボルダーよりも大きいかもしれません。
その他には、ゲームでホールド色触りゲームをやったりします。
20秒間に指定された色のホールドを何個触れるかというゲームです。
他の人のやっているところを見るとホールドを覚えて後の人が有利なので、
他の人は後ろを向いて待っています。
登り始めると視野が狭くなり、
近くにあるホールドに気付かなかったりします。
ルートを登っているときにホールドを見落とすことがあるのはそのためです。
登る前に壁を見た時にホールドを覚え頭の中でイメージすることが大切です。
登りながらそのイメージを頼りにホールドを探すと多くのホールドタッチできます。
ゲームなども加えながら、まずは「登ることが楽しい!」と感じてもらうことが大切だと考えています。
もっと登れるようになりたい!と思うようになれば、
自然と登れていないルートに何度もトライできるようになります。
次のステップへすすむ気持ちが芽生えるのは、子供達でそれぞれ違うので、
子供達の様子を見ながら、その子にあった時間軸で進んでいけるようにと思います。
レッスンの最後はミーティングを行っています。
まずは目をつぶって落ち着いて、今日やったことを思い出します。
このクールダウンの時間は大切です。
まずは気持ちを落ち着かせる。
これができてから、何かを考えるという行動につながるので、
気持ちを落ち着かせ考える習慣を作っていってほしいと思います。
それから一人一言今日レッスンの感想を言ってもらいます。
ジャンケンで負けてくやしい!とか
今日はあのルートが登れて嬉しかった。
逆に登れなくて悔しかったとか。
子供たちの感じていることを知ることができます。
また子供たちも他の子が何をやっているのか、
何を考えているのかを知ることができます。
ミーティングから、相手の考えを知って、仲間意識を持つこともできます。
自分の好きなことでできた友達は、学校の友だちとは違う関係性を築けたりします。
エレメンタリークラスはクライミングレッスンの入り口となるクラスですが、
「クライミングって楽しいな!」という気持ちをたくさん味わい、
継続していく中で壁にぶつかった時も、
「クライミングが楽しい!」ということが根底にあると頑張れます。
みんな楽しんでクライミングをしてほしいと思っています。
Written by 吉谷 知将
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