ザッキカナ 期待値
2020年7月22日オーナの独り言 目標
2020年7月29日7月26日(日)に今年度初めてのキッズミニコンペを開催しました。
新型コロナウィルスの影響で軒並みコンペの開催が中止されており、
SORANIでも1月以来半年ぶりの開催となりました。
子供達にとってコンペは自分の成長を実感できるもののひとつです。
日頃の成果を発揮する場であり、現状の実力を知る機会にもなります。
コンペがあることでそれに向けてやる気を出して練習することができるし、
結果を受けて、今後の練習の取り組み方を考えることもできます。
今年は大きなコンペを開催するのは厳しい状況なので、
せめて、規模は小さくても、ミニコンペを開催することにしました。
今回は中学2年生から小学4年生まで14名が参加しました。
松本方面からも4名参加していただき、コンペに出たいという気持ちを受け取ることができました。
今まではカテゴリー毎に違う課題をトライしていましたが、
今回は全員が同じ15課題をトライしました。
小学3・4年、小学5・6年、中学のそれぞれのカテゴリーで1位になった人を表彰することにしました。
制限時間は1時間で審判を保護者の方にお願いしました。
ルールの確認とジャッジの注意点を説明しコンペ開始となりました。
1時間で15課題と多めなので、みな次々とトライしていました。
グレードは2級~6級で設定しており、
同じ級の中で傾斜やタイプの違う課題を作りました。
コンペには主に3つのタイプの課題があります。
1つ目は筋力や保持力などの身体的能力を使った課題。
2つ目は手順などが複雑な課題。
3つ目はランジやデットなど不確定要素が高い課題。
もちろんこれらは1つだけではなく2つもしくは3つ全て必要な課題もあります。
また色々な傾斜の色々なホールドで課題は作られます。
それらを短時間で登りきるということはとても大変です。
そのためコンペでいい結果を出すためには高度な技術や豊富な経験が必要となるわけです。
今回の結果は、4名が全完登。
うち3名は1,2トライ差でした。
想定よりも子供達の登りが勝ったようで、
もう少し難しい課題を用意しておく必要がありました。
セッターとしては、子供達の成長を感じることができて嬉しさ半分、
登れないときの緊張感や悔しさを味わせてあげれなかったという思いが半分という結末になりました。
全完登以外の子供達は最後まであきらめることなくトライしていた姿が印象的で、
ラストトライでふりしぼった登りが見られたのは感動的でした。
セッターとしては、上位の子供達にもう少し打ち込み課題の必要性を感じていましたが、
全完登できた子供達は、久々のコンペで完登できてうれしい気持ちもあったかなと思いました。
コロナ禍でコンペがなくなる中、練習のモチベーションが下がっている子もいましたが、
久々のコンペで、また練習頑張ろうと思う気持ちが復活した子もいるかなと思いました。
終了後はコンペの総括を行いました。
コンペが終わって楽しかったな~、登れなくて悔しい~と感じるのは良いですが、
まずコンペ中に出来たことを考えましょうと伝えました。
時間配分は良かったのか。
ホールドをしっかり確認していたのか。
ムーブをしっかり考えてトライしたのか。
他の人のムーブを観察したのか。
また終了後にトライしたら登れたということはよくあります。
これらのことを改善できるように、どうすれば良いのか考えましょう。
そして次のコンペで生かしてください。
次に自分の今後の課題を考えるように伝えました。
コンペ終了後、何度トライしても登れない課題は今の自分に要素が入っている課題です。
コンペは自分の苦手を示してくれます。
苦手に目をむけるのは、自分を直視しなければいけなくなりますが、
練習しなければできなことが出来るようにはなりません。
出来なかったことから目をそらさずに練習に取り組めば、
次に同じような課題が出れた時に、成果を試すチャンスがやってきます。
出来ないことは伸びしろだと思って今後の練習に生かしてほしいです。
最後に表彰式&記念撮影をして解散しました。
次回キッズミニコンペは9月にオンサイト方式のベルトコンベアーと参加者の方にお知らせしましたが、
9月は再度、セッションで方式で行うこととなりました。
今回の反省を生かしてトライしてもらいたいと思います。
10月にオンサイト方式のベルトコンベアーで行います。
残念ながら、毎年行っている大きなキッズコンペの開催は中止となりました。
ミニコンペのみの開催となりますが、今のうちにコンペで自分が取り組みたいことにフォーカスし、
それを行える実践の場として、ミニコンペを活用してほしいと思います。
日程の詳細は決まり次第ブログで発表します。
Written By 吉谷 知将