チャレンジとミニコンペ
2020年2月14日動画配信
2020年2月19日4月からスクールの編成が変わります。
今までクラブとしてやってきたレッスンはエレメンタリークラスへと変更になります。
クラブはチケット制(6枚ひとつづりで3か月間の有効期限)で都合の良い時に来ていただけるシステムでした。
4月から始まるエレメンタリークラスは月謝制(¥4,000)で、
フリーパス(レッスン以外にも自由に登りにこれるパス)付きです。
なぜチケット制ではなく月謝制に変えたかと言うとズバリ!いっぱい登ってほしいと思ったからです。
毎週最低1回は登ってほしい!、そして、それを継続してほしいと思ったからです。
クライミングを始めたばかりは、ただ登る行為が楽しかったりしますが、
登れば登るほど上手くなっていく楽しさに代わってきます。
「上手くなる楽しさ」とは出来ないことを練習して、できるようになった時に嬉しいと思うことです。
「上手くなる楽しさ」は人によって感じる速さが違います。
クライミングを始めて1ヵ月ほどで上手くなる楽しさを感じる人もいれば、
1年くらいかけて上手くなる楽しさに目覚める人もいます。
そのためクライミングを継続して、一人一人「上手くなる楽しさ」を感じてほしいと思います。
「上手くなる楽しさ」の前は、まずは登ることが楽しいと思うことです。
最初は、完登できるとうれしいですが、それが理にかなった動きとは限りません。
しかし、きれいなフォームで登るなどを強制されると、できなくて嫌になったりします。
そのため、最初は完登を目指して、好きなように登って、登れた喜びを味わう!
自分の好きなように登ってみる。
出来ないことはひとまずおいておいて、できることをトライする。
登れたら褒める!
ここで達成できる喜びをたくさん感じてほしいと思っています。
エレメンタリークラスではジャンケントラバース(横移動)やホールドタッチゲームなど、
ゲームなどを取り入れて、課題を完登する以外の登る楽しさも感じてもらってます。
ジャンケントラバースで勝つためにはジャンケンに勝つことが最も大切ですが、
壁を素早くスムーズに移動できることも大切です。
そのためゲームで勝つための練習をします。
最初の時期は、ルートを登りたい!と思うより、ゲームで勝った方が楽しさを感じるため、
ゲームに勝つためにトラバースの練習をすると言った方がやる気が出るのです。
練習内容は80°での片手クライミングや90°のトラバースです。
徐々に80°でのノーハンドトラバースや90°でのカニトラバース、手クロストラバースとレベルを上げていきます。
次第に壁を素早くスムーズに移動できるようになってくるので、
そうすると自然に基礎が身についてきて、ルートを登る土台が出来上がったと考えられます。
その次の段階が、ルートにチャレンジする!です。
まずは簡単なルートから徐々にレベルを上げていくのですが、
レベルを上げていくと当然のことながら登れなくなります。
ついつい何度もトライさせたくなるのですが、ここではまだ我慢です。
「達成できる喜び」のため、できない事よりできることをやる時期としています。
正しい動きでのトライはこの時期を乗り越えればできるようになります。
子供自身がもっと上手くなりたい!もっと登れるようになりたい!という気持ちになった時、
少しずつフォーム等の動きの練習を始めるようにしています。
さらに、登れたルートを何度も登ることで自信がついてきます。
また同じルート!?と思わず、何度もトライしてほしいです。
ここまできて、少しづつ出来ないルートにトライできるようになれば、
子供達自身の「上手くなっていく楽しさ」が芽生えてくると同時に、
エレメンタリークラスの卒業も見えてきます。
レベルアップ試験レベル3(スカイウォールの6級を完全制覇)に合格できれば、
メインウォールで登ることができるようになります。
そしてユニバーサルクラスへ移ることもできます。
エレメンタリークラスは、「クライミングって楽しい!」というクライマーへの第一歩です。
このクラスでは、人と登れる登れないを比べるのではなく、
自分のペースで、クライミングの楽しさを味わってほしいと思います。
ここからが第一歩です。
Let’s enjoy Climbing!
Written By 吉谷 知将