ザッキカナ　ちゃんとしてない子

ちゃんとしてない子・・・

これ、私です。

私の両親は「ちゃんとしていない」私にもう何十年も心を痛めてきたことでしょう。

実際、ふりかえって（自分でふりかえってみてる！）

自分のような子が私の娘だったら、ものすごく困る！と今では思えるようになりました。

 

そして自分が親になって、

「自分の子供にはちゃんとしていてほしい」という気持ちがあることに気づきました。

今でも両親の中では「ちゃんとしていない」私であるにも関わらずなのです。

 

そんなこと忘れていたのですが、

ちゃんとしてない・・・を思い出したのは、昨日の出来事からです。

 

昨日の朝、娘（４歳）と保育園に行く前にひと悶着ありました。

もめた理由は、保育園に歩いていくか、行かないかです。

通っている保育園はとても遠いので、車で通っていたのですが、

家族で山登りする際に、そろそろ、たくさん歩いてほしい！と思ったので、

じゃあ、毎日ちょっとずつ歩くこと（保育園の道のりの一部ですが）にしよう！と決めました。

 

秋の気候のいい時に始めた時は喜んで歩いていたのですが、

飽きてきたのと、寒くなったので、「歩きたくない・・・」がはじまりました。

何度か、歩く。歩かないなのやりとりがありながら続けていたのですが、

昨日は娘の「歩きたくない」とのやりとりしている中で、

「闇かーちゃん（心が黒い私の状態をそう名付けています。）」がムクムク現れました。

母は怒り心頭で、結局、車で送迎して保育園に行きました。

娘も悪いと思っているのか、一生懸命おちょけているのですが、

そのおちょけが一層、怒りに油を注ぎます。

無言の「闇かーちゃん」を後にして教室に入った娘でした。

 

しかし、最近、「闇の世界」からぬけてきた母は、

「なぜ、母は怒っているのか」を考えることにしました。

理由は、３つ。

※約束をしたのに、娘がそれを守らないと思っている

※ここで娘に甘い顔をしたら、継続するということができなくなると思っている

※自分がダイエットのため歩こうと思っていたのに反故されて嫌な気分になっている

 

で、思ったのは、私が私の意見を通したいだけじゃないのか！ということです。

約束を守らないことを怒るのは、

ダイエットするする詐欺みたいな、そんな約束を守れない自分が嫌いだからで、

継続する習慣をつけたいと思うのは、

継続することがすごくすごく苦手だから、娘にはそうなってほしくないという自分の考えで、

ダイエットのために効率よく送迎の時間に歩きたと思っている自分の都合のおしつけ、

という結論になりました。

 

半世紀近く生きてきて、

約束を守れもせず、継続することが大の苦手な母が、

４歳児にそれらを完璧にしろなんて、

娘に対する要求が高すぎることに気づきました。

 

そして、「ちゃんとしていない」と言われてていた自分が、

どんどん「ちゃんと」できなくなっていったことを知っています。

今は、「ちゃんとしてほしいと」願う親の気持ちもすごくわかります。

それは、「痛い目にあってほしくない！」と精一杯の親からの愛情です。

 

実際、自分自身がいろんな痛い目にあって、ようやく学んだことがたくさんありました。

できれば、穏やかで幸せであってほしいと親は願うのです。

それは誰にとっての幸せなのかは、本人しかわかりません。

 

そうして私は、「保護者の思う理想の子供」でない子達の、

強く、優しく、たくましい気持ちをわかってあげられるようになりたいと願ったのです。

面白いことに、自分の子でない子については、

かなり冷静に俯瞰できるようになりました。

 

でも、いざ自分の子になると、愛情の深さゆえ陥る罠があるんだなと思ったのです。

幸せを願う親が悪いのではありません。

けれど、こっちゃんは、こっちゃんの人生を歩むのであって、母の人生ではありません。

 

「ちゃんとしていない子」の私も、

たくさんの人に支えられ、ここまでやってきました。

だから、こっちゃんも大丈夫。

幸い、ジムにはたくさん、こっちゃんを見守ってくれる人がいます。

母、「闇」発動中の時は、誰かが、こっちゃんは大丈夫と言ってくれるかなと思っています。

 

 

反省しながら、保育園に迎えにいくと、

娘は朝のことなんてケロって忘れています。

お客さんにもらったアイシング（砂糖衣）のクリスマスの飾り（あくまで飾り）をなめて、

そしてまた怒られる娘・・・

今朝は、「火曜日から歩く～」と言ってニコニコ。

歩いたらシールを貼る表の１２月分を作って～と言います。

「プリキュア（のイラストを入れて）のやつね！」とか言います。

またプリキュアかよ～～！！！

 

こっちゃん、

君が

〝銀河に光る虹色のスペクトル～！”　（キュアコスモです・・・）

である限り、宇宙の平和は守られると母は思います。

 

Written By　吉谷　加奈子