Climbing Gym SORAN Rainbow Jr.&Youth コンペ 2019 報告
2019年11月1日お知らせ 親子ファンクライミング
2019年11月7日SORANIでは、年に一度の大きな大会が終わり、大会に出場した子供達は、練習の熱が上がってきているところです。
そして鉄は熱いうちに打てということで、2019年11月3日(日)にコンペのふりかえりワークショップを行いました。
コンペのふりかえりの目的は3つです。
- 自分の現在の状況を把握する(知る)
- どうやったら強くなれるか考える(考える)
- 今後のアクションプランを練る(計画する)
「コンペのふりかえりチャート」と「課題ふりかえり表」を使って、課題1本1本を思い返していきます。
子供のふりかえりで多いのは、「〇〇ができなくてくやしかった」「〇番が登れてよかった」ですが、それは、自分の状態を把握しているものでは、ありません。そのため、具体的に何ができていないのかわかるように示さなければいけないため、チャートでは、なぜ、登れなかったのか示しています。
個々の状況を把握するということは、普段は指導者が考え、練習につなげているものです。
しかし、コンペにでれば、「自分で、自分の実力を知る」ことができ、なおかつ、どうやったら強くなれるのか考えるきっかけになります。
コンペの結果をみて、自分が日頃やれていることが80%ぐらい発揮できていれば、順位に関係なく、自分のもてる力を十分に発揮したということになります。
結果だけを見て、順位が上だったからいいというだけでなく、どれぐらいの実力をだせているかを知ってほしいと思いました。
また、自分の実力がわかっても、どうやって、練習をやっていけばいいのか本人が知らなければ、次の変化につながりません。
子供達のふりかえりで、体が硬くて足が上がらなかったいうものがあれば、「じゃあ、どうすればいい?」と聞くと「柔軟をがんばる。」と答えます。日頃、本人には口がすっぱくなるまで、柔軟の必要性を説いていても、右から左という感じですが、気づいた今は、「じゃあこの柔軟(たとえば、股関節など)をやればいいね」ということで柔軟の練習につなげていけます。
(ここで要注意なのが、「いつも言ってるやん!」というツッコミはあくまで心の中にとどめて、気づいてくれたことをほめています。)
ワークショップは、子供達がどれぐらい、何を認識できているか確認するよい機会になります。
指導者側も、「それがわかってなかったか!」ということがわかり、そして、練習プランに還元できます。
もし、コンペで毎回同じようなことを繰り返しているということは、まだ、学んでいない可能性が大きいです。そして、それは、技術的に修正できていないのか、フィジカル的な問題を克服していないのか、そもそも本人が何かを認識をしていないのか、客観的に示して、それを練習して、そして次のコンペでトライしてみる。知って→考え→計画して→練習→実践。その繰り返しで、強くなっていってほしいなと思っています。
そして、今後、ふりかえりの作業を自分で行い、自分でどうやればいいか考えられる。そうゆう土台ができてくればいいなと思います。
子供達にとっては、難しい作業だと思いますが、繰り返し、考える場をもうけることで、少しずつでも身につけていってくれればと思います。
ふりかえりワークショップで、いろいろな気づきがあることで、コンペ当日にとどまらず、コンペでの経験は、子供達自身が成長するのに、大いに活用できるなと思いました。
子供達がどこまで理解し、実践(練習を積み重ねる)していくかは、また別問題ですが、少しずつでも、考え、動き、次の飛躍につなげていってほしいと思います。
SORANIのコンペは、これからもそんな子供達の気づきの実践の場になるようにと思っています。
次に子供達は何に気づいてくれるかな~と思うと、また次のコンペが楽しみですね!