2019年11月 スケジュール
2019年10月31日Rainbow Jr.通信 13 コンペ ふりかえりワークショップ
2019年11月5日10月27日(日)にClimbing Gym SORANにてRainbow Jr.&Youthコンペ2019が開催されました。
昨年は9月開催でしたが、運動会などの行事と重なることを考慮し、今年は10月末に行いました。
当日は、パラっと小雨が降りましたが、おおむね天気は良く、少し肌寒さも感じるものの、選手にとっては良いコンディションでした。
カテゴリーは1/2年生、3/4年生、5/6年生、中学生の4カテゴリーでした。
予選は2ラウンド制、各30分、7課題でした。
エリアを南北に分けて1/2年生と3/4年生が同時に予選1前半を行い、
続いて5/6年生と中学生が同時に予選1後半を行いました。
その後エリアを交代して予選2を行いました。
1/2年生は予選のみでした。参加者が6人だったため比較的余裕を持って登れていました。
上位3名は、日頃、たくさん登っているなと感じられる力強い登りでした。
いろんな傾斜の壁に対応できていて、様々なタイプの課題も登ることができていました。
しかし強傾斜の壁やハリボテに慣れていない子もおり、そこが順位の差につながったようでした。
3/4年生の予選の感想は、やはり年長者である4年生が強くてうまいと感じました。
決勝に進んだ6人中、5人が4年生でした。
3年生との差は、身長だけの問題ではなく、保持力、距離だし、テクニック、全てにおいて差を感じました。
決勝に進んだ6人のうち1位が12完登、2位が11完登、3~6位が10完登で、10完登が決勝進出ラインでした。
SORANIの3年生の個別ふりかえりの時間で、決勝に進出できなかった人は決勝に進出するためにあと何個登る必要があったのか、
登れなかった課題が予選中に登れそうだったのか、それとも実力のベストを尽くしたかそれぞれ考えました。
日曜のふりかえりワークショップでコンペの攻略法を学び、今後の目標をたてていきたいと思います。
5/6年生は総じてレベルが高く、予選1は全完登が7人、予選2も全完登2人で6完登が3人でした。
決勝進出の鍵はスラブの課題でした。
80°の典型的なスラブ課題。滑りそうなフットホールドに立っていくソラニらしい課題でした。
80°壁の課題に慣れていない人には厳しく感じたのかもしれません。
もう一つの課題は140°の最難課題で持久力がいるものでした。
少ないトライで登りきる必要があり、トライを重ねると疲れて登れないようでした。
思い切って休んで1トライに掛けるのも作戦かもしれません。
強度の高い課題を何度もトライできる体力をつけることが大切かもしれませんね。
中学生はレベルの幅が広く、1人の実力が突出しているなと感じました。
多くの参加者はこれからコンペにも参加して上手くなっていきたいと思っている層でした。
今年、中学のカテゴリーを増やしたのは、これからクライミングを頑張ろうと思っている中学生の目標となるコンペが必要だと思ったからです。
そして、県内外から10人の参加者があったことにとても感謝しています。
これからたくさん練習して上手くなっていってほしいなと思いました。
決勝進出ラインは9完登で垂壁の課題がポイントとなりました。
どの課題が登れそうか、時間内に見極めるのが大切で、コンペ後やったら出来たということはよくあります。
日頃から初めてやる課題に対して常に少ない回数で登る意識を持つこと、課題に対する目を肥やすことが大切ですね。
昼休憩後決勝が行われました。決勝は3課題(1課題4分)のベルトコンベア方式でした。
3/4年生の第1課題は黄色い三角ボテ課題でボテの処理がポイントでした。
6人中5人が完登。特に決勝ではハリボテや大きなホールドの使い方は必須条件です。
第2課題は大きな三角ボテからポケットへのランジ。
1手目のランジが確率よく止まるかがポイントでした。
子供にとっては比較的距離のあるランジだったため、壁に沿いながらしっかり足で飛び上がるのが大切で、
少しでも体が壁から離れると届いていても止まらない感じでした。
第3課題はピンクの台形ボテを使った課題でどこが持てるのかを見極めるのがポイントでした。
また手数も多く最後まで登りきる体力も必要です。
優勝者は3完登で全て1撃。すばらしいですね!
2位も同じく3完登。トライ数が多かったですが、粘り強くトライし登り切りました。
3,4位はともに2完登でトライ数差で順位が前後しました。
あの時あれをすれば良かったなどの反省はあると思います。
そういったことの積み重ねでトライ数は少なくできるでしょう。
日頃からそういった意識を忘れずに登りましょう。
決勝は特別な舞台です。
自分の力で登りきるというレベルの高い状況に対応できているのかどうかも考えてみもいいですね。
5/6年生第1課題は出だしランジ核心の課題。
ランジを止めた人はそのまま登れました。3人が完登。
第2課題はスラブのバランシーな課題。こちらも3人が完登。
しかし2完登したのは1人で残り4人は1完登で並びました。
3課題目で勝負が決まる展開に。
3課題目は140°の持久力のいる課題で完登はでませんでした。ゾーンが3人でした。
優勝者は2完登3ゾーン。2位、3位は1完登3ゾーン。4,5位は1完登1ゾーンでした。
5人の実力差はほぼ同じと感じました。
順位の差は課題の相性とゾーンの場所にあったのかなと思います。
第1課題はゾーンが核心のあと第2課題はゾーンが核心の手前にありました。
第3課題はゾーンへのムーブが足で書き込んで距離を出すものでした。
それぞれの得意不得意が順位の差につながったのでしょう。
第1課題の核心がゾーンの手前で、第2課題の核心がゾーンの後で第3回課題のゾーンへのムーブが別のものだったら順位は変わっていたでしょう。
もちろんたらればはありませんが、コンペは人が課題を作るものです。それゆえ、課題のめぐりあわせはあります。
コンペで結果を出すためにはどんな課題が出ても対応する力が必要です。
コンペに出ると自分の苦手が明確になります。
どう苦手に対峙するか考えていけるということが、コンペに出た価値となるのではないでしょうか。
中学生の第1課題は85°/90°のバランシーな課題でした。完登者は1人ゾーンのみが3人。
第2課題は115°のスタートでトウフックをかけてスタートする課題。完登者1人。ゾーンのみ0人。
第3課題は大きな三角ハリボテを使ったランジやニーバーを使った課題。完登者1人ゾーンのみ0人。
順位の差は第1課題のゾーンのトライ数で決まってしまいました。
セッターとしては申し訳なく思っています。正直、決勝進出者に対して課題の質が高すぎたと感じており、
成長過程にあるクライマーに対してテクニックを必要な課題が多すぎたなと思います。
セッターは参加者名簿を見ながら身長やレベルを考慮して課題を作りますが、思索が少なかったかなと思います。
今後のセットに生かしていきたいと思います。
競技終了後セッターからの総評をいただき表彰式を行いました。
コンペに参加してくれた選手のみなさんお疲れさまでした。来年はさらに成長したみんなに出会えることを期待しています。セッターのDKとあきさんを始めボランティアスタッフの皆さん、付き添いいただいた保護者の皆さん。本当にありがとうございました。来年も開催予定です。より良い大会になられるように一層の努力していきたいと思います。よろしくお願いします。