2022年1月16日(日)に体作りワークショップを開催しました。
このワークショップは、ユニバーサルクラスとアスリートクラスのウォームアップメニューの変更に伴い、
新しいウォームアップのやり方を子供達に伝えるためのものです。
1部目に、エレメンタリー・ユニバーサルクラス、
2部はアスリートクラスを対象に行いました。
レッスンのウォームアップメニューは、年に1度づつ行われる姿勢測定とFMSテスト後に、
子供達の現状をふまえながら、
理学療法士の先生とメニュー作りを行っています。
ストレッチメニューなどは、本来は同じ動きを繰り返し、
その精度を上げていくことで行っているメニューの質を上げていきますが、
子供達はずっとやっていると飽きてしまったり、
質を上げていくには、自分が行っている動作を意識する必要があるため、
少し目先を変えながら、習得してほしい動きをメニューに加えています。
まず、エレメンタリー・ユニバーサルクラス対象のワークショップです。
動きのポイントを説明しながらみんなで一緒にストレッチなどを行いました。
エレメンタリークラスでストレッチになじみのない子や、
ユニバーサルクラスに入ったばかりの子には、
少し難しなと感じた子もいたようです。
ユニバーサルクラスですでにトレーニングをしている子は、
意識するポイントを伝えると、
上手な姿勢で行えていました。
また、トレーニングをしていく上で知ってほしいことを体を動かす合間に話をしました。
※ウォームアップとは何か?
※なぜウォームアップをするか。
※やっている体操をどこに効かせるか意識してやることの大切さ。
※体の部位(肩甲骨・胸椎・骨盤・大殿筋)の確認。
※パフォーマンスピラミットについて。
※12歳までに神経系の発達を行い、体にたくさんの動きを覚えてほしいこと。
1回聞いただけで、すべてを理解するのは難しいと思うので、
大切な要素は繰り返し子供達に伝えていき、
体を作ることの意味を知って、トレーニングしていってほしいなと思っています。
次のアスリートクラスの子達は、
体作りの重要性はかなり理解してくれているので、
パフォーマンスピラミットの話をしながら、
体の土台を作っていく重要性を話しました。
例えば、登る時、壁の中で股関節を開いて立ちましょうと言われて、
そもそも地上で股関節を開いて立つことがでけなければ、
クライミングに役立たせることができません。
体作りはクライミングをする上で基本となります。
ちなみに「パフォーマンスピラミット」とは、
パフォーマンスを向上さる順番をわかりやすく表した図です。
実際にメニューをひとつひとつ確認しながら、
どこを意識しながらトレーニングするかを伝えました。
また、ペアになって、相手の動きを確認、修正することによって、
どういう状態が正しいフォームであるか感じてくれたかなと思います。
アスリートクラスはユニバーサルクラスの子達よりも、
どうやったら体に効いてくるかしっかり考えられるようにメニューの説明をしたのですが、
各自で正しいフォームを考えながらやっている様子がみられました。
ユニバーサルクラスの子より、1つ1つのメニューをやるのに時間がかかりましたが、
それだけ自分の体作りについて意識がむけられるようになってきているのだなとうれしく思いました。
今回は、アスリートむけには意識づけするのによい内容でしたが、
エレメンタリークラスや、低学年には理解するのは難しいかったかなと思いました。
しかし、クライミングが上達するのに、体作りは欠かせないことなので、
低学年やユニバーサルクラスの子もしっかり学べるように、
また内容を考えてワークショップを継続していきたいと思います。
現在のトレーニングのトレンドは、
柔軟性が高いと筋トレ効果が上がると言われています。
また理学療法士の先生方と連携して、
子供達にとって効率のよいトレーニング方法を考えていきたいと思います。
体作りは1日、2日やって効果がでるものではありません。
地道に継続して取り組んでいきたいと思います。
Written By 吉谷 加奈子