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2021年4月2日EAST WALL ホールドチェンジ
2021年4月8日4月4日(日)にアスリートクラスの人を対象にマインドセット講習会を行いました。
マインドセットって何?と思われるかもしれませんが、
アスリートクラスを受講する上で必要な気持ちを整えていくための講習会です。
今回は近い将来アスリートクラスに移動したい人も参加しました。
講習内容は下記でした。
1.アスリートクラスとしての心構え
2.クライミング上達の3つのポイント
3.振り返りの大切さ
4.体のケアについて
5.その他
まず最初に子供たちにクライミングがうまくなるために必要なことを聞きました。
すると、保持力や体幹、柔軟性などの具体的項目を言う人もいれば、
いっぱい練習するや、濃い練習をするなど取り組みについて言ってくれる人もいました。
また上手くなりたい気持ちやメンタルと答えた人もいました。
講習では主にクライミングがうまくなるための3つのポイントについて話をしました。
1つ目は練習時間です。
一般的にトップクライマーの練習時間は15時間以上と言われています。
そのためアスリートクラスAでは15時間以上、
アスリートクラスBでは10時間以上を目標としています。
なぜ、この練習時間が必要なのかを話し、
時間を確保するためのスケジューリングの大切さを説明しました。
そして1週間のスケジュールを保護者と話し、登る時間を決めてくる宿題を出しました。
2つ目は練習内容です。
せっかく長い時間練習をしても、だらだら登っていたり、できないルートに取り組まないのはもったいないです。
それでは集中したトライや中身の濃い練習をするにはどうすれば良いのでしょうか?
それは目標を設定することです。
まず、1年後の目標を設定します。
現時点では、達成できるかどうかわりませんが、
年間の目標を設定する時は少し高めの方が良いでしょう。
そしてそれを達成するため半年、3か月、1ヵ月の小さな目標を決めていきます。
また大会があればそこまでの目標を立てるのも良いです。
アスリートクラスでは、年間の目標設定シートの作成し、
年間目標を達成するためにやるべきことを逆算していきます。
また、個別練習でも練習ノートを書くことで
自分の調子を知ったり、練習メニューを組み立てる練習をして、
濃い内容の練習が実践できるように促していきます。
3つ目は気持ちです。
実は一番大切なのはこの「気持ち」なのです。
長時間クライミングの練習をするためにも、
中身の濃い練習をするためにも、
クライミングがうまくなりたいという強い気持ちが必要です。
子供たちにうまくなりたいか聞いてみたら、
当然みんな上手くなりたいと答えました。
しかし、みんながいつも強い気持ちを持っているかと言えばそうではありません。
登りたいルートが登れないと嫌になったり、
疲れてきたら練習するモチベーションが下がってきます。
それでは強い気持ちを持つにはどうすれば良いのでしょうか?
それはプラス思考で考えることが大切です。
ルートが登れないとどうしても登れないという結果にフォーカスしてしまいます。
でも練習のプロセスを見れば、少しづつでも出来るようになっていることがあったりします。
重要なのは自分は何ができていて、何ができていないかを知り、
できているところを客観視することです。
そうすればやる気も出て来るし、
やる気を維持することで結果も少しづつ出て来るでしょう。
そうすれば自信もついてきます。
また人と比較するのではなく、完登したいと思って取り組むことも大切です。
練習は、他の人も頑張っているし、
自分の得意・不得意なことなどで登れるか登れないかは決まります。
他の人に勝つという目標は自分の頑張りだけではコントロールできません。
それよりもルートを頑張ることに集中すれば、
自分の頑張りがそのまま結果に結びつきます。
他の人と比較することを否定するつもりはありませんが、
それで気持ちが下がるのであれば、ルートにフォーカスした取り組みをした方が良いでしょう。
また自分の苦手や不得意なところは伸びしろだと思うことも大切です。
苦手なルートを練習するのはみんなが嫌だと感じています。
保持力が足りない、筋力が足りない、柔軟性がない、
みんなそれぞれ特徴があると思いますが、
それを克服すればとても成長できるのだと思うと、
努力するのも楽しみになってきます。
こうなりたいという願望とそれに向けての希望を持つことができれば、
強い気持ちが育まれていきます。
アスリートクラスでは週2回(1回1時間半)のレッスンがありますが、
レッスンの時間より個別で練習している時間の方が長いです。
そのため個別練習がとても大切となります。
レッスンでは技術面や体力面などクライミングの指導も行いますが、
それと同様に個別練習での取り組み方も指導していきます。
個別練習の時間と内容を充実させれば確実にレベルアップできます。
それを子供達自身に感じていってほしいと思います。
盛沢山すぎて子供達に説明しきれていないこともありますが、
まずは上達の3つのポイントを知り、
アスリートクラスでやっていく心構えは伝わったかなと思います。
スケジューリングや目標設定、個別練習のやり方など、具体的な方法は、
レッスン内で少しずつ学んでいってほしいと思います。
子供達が自分達で考え、行動していけるように
子供たちの成長を手助けできればと考えています。
今回は保護者の方にも一緒に講習会に参加していただきました。
子供にとって保護者のみなさんは一番のサポータであります。
今後もSORANI共々、支えていただければと思います。
よろしくお願いします。
Written by 吉谷 知将