今週の動画配信
2021年1月28日オーナーの独り言 腰痛
2021年2月3日1月31日(日)にキッズミニコンペを開催しました。
今回のコンペはナガモノトラバースでした。
ナガモノトラバースとはボルダー壁に作られた手数の長いルートのことを言い、
20手以上のものがほとんどとなります。
ボルダーは手数が10手以内がほとんどで、長くても15手くらいです。
そのため、ナガモノトラバースは手数が多いことで持久力が必要だったり、
一手一手の力を少なく登ることで体力の温存をしなくてはなりません。
ナガモノトラバースはロープクライミングの練習の一環として行っています。
ロープクライミングはロープを使うため、
ビレイをしてくれるパートナーが必要で手軽に練習しにくいという点があります。
ナガモノトラバースはボルダーの延長なので、
いつでも一人で練習できるというメリットがあります。
またロープを使わない分、クリップ動作がなく、登りに集中できるのも利点の一つです。
今回は2本のルートをオンサイト方式で順位を競いました。
1本目はイーストウォール(100°~115°)のルートでした。
1年生から4年生は足自由で登り、
5年生から中学生は足限定で登りました。
ホールド数が23個 手順は約24手の想定でした。
ちなみに手数は必要以上にマッチ(両手で持つ)をすると増えます。
1年生から4年生は、
2年生のSちゃんが素晴らしい登りを見せてくれました。
2週前に行った体力測定で、体重比率で換算した保持力が高いことが分かっていたのですが、
身軽で保持力があると、体力の消耗も少ないことが実証されました。
その他の人は、動きの選択を間違えて落ちたり、強引に登って体力を消耗している人もいました。
コンペのふりかえりを行い、今後の練習に生かしてほしいと思います。
5年生から中学生は、3人が見事に完登。
無駄のない良い動きを見せてくれました。
他の2人もゴール手前まで迫り惜しかったです。
その他の人は動きが硬かったり、ホールドを見落としていたりしたので、
普段からオブザベをしっかりして、動きをイメージしてから登る練習が必要だと感じました。
2本目はウエストウォール(140°~ルーフ)で行いました。
1年生から6年生は足自由で、中学生だけ足限定で行いました。
ホールド数は30個、手順は約31手でした。
小学生は、5手目の同じところで4人が体を固める動きを思いつかず落ちてしまいました。
終わってからできていたので、オンサイトの練習が必要だと感じました。
その他はルーフから上がってくるところで5人が落ちており、
パワー不足、持久力不足が原因だと感じました。
5年生2人が再びルーフに入り、出て来るところで力尽きてしまいました。
体力的に厳しいところで、余裕がなくなり
一番良いムーブを選択できなかったのが落ちた原因でした。
ただ一人ルーフから出てきたA君も足を滑らせて落ちてしまいました。
疲れてくると元気なら足を滑らさないようなところでも
足が滑ってしまうので、より慎重に最善の選択をしなければなりません。
スリップはうっかりミスのようにも思えますが、余裕のなさでもあります。
ミスをしないためにも体力アップ、集中力アップが必要ですね。
中学生は足限定のため、より厳しい動きが要求されました。
レッスンでのナガモノの練習の成果もあり、良い登りを見せてくれました。
最後、ムーブを読み切れず落ちてしまったのが今後の課題です。
疲れてくると余裕がなくなり冷静な判断が出来なくなります。
強引に手を出してしまうことが多くなりますが、
そのような状況でも粘って最善の1手を出せるように、
レッスンで練習を行っていきたいと思います。
次回、キッズミニコンペは2月28日(日)を予定しています。
ボルダーのセッション方式で行います。
キッズミニコンペのナガモノトラバースは3月28日(日)を予定しています。
ナガモノトラバースとボルダーと両方で調子を上げていきたいと思います。
Written by 吉谷 知将