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2020年12月4日ザッキカナ ちょっとしたこと
2020年12月9日12月6日に先週に引き続きレベルアップ試験を開催しました。
今週はレベル7以上の試験でした。
受験者は5人で、全員がレベル7を受けました。
レベル7は、リード、ボルダー、ナガモノトラバースの3つの項目で試験を行います。
レベル7のグレードはリードとナガモノトラバースは5.11c、ボルダーは3級です。
リードとナガモノトラバースは指定されたルートですが、
ボルダーは15個ある課題のうち3つが出題されます。
出題は当日まで分からないので、どの課題が出ても良いように練習しなければなりません。
レベル7以上の試験は今回が初めてでした。
レベルアップ試験は子供達の目標となるように始めたのですが、
レベルが上がれば上がるほど、合格が難しく受験をする人がいませんでした。
難しい課題は何回も何回も練習してやっと登れるようになります。
3級のレベルまでくると、ひとつづつトライして、何カ月もかけてようやく全課題を登れます。
しかし一度登れたからと言って、いつでもどの課題を登ることが出来るわけではありません。
得意な課題は登れるかもしれませんが、苦手な課題は再登が難しい場合があります。
レベルアップ試験はどの課題がでるか当日までわからないので、
全部の課題を試験当日に登れるようになっていなければいけません。
しかし、レベルが上がると苦手な課題は、いつでも登れるわけではないので、
苦手を克服し、自分のものとするにはかなりの労力が必要です。
そのため、試験を受けるのを回避する子がほとんどでした。
3級が全部登れれば、次は当然2級へ挑戦となります。
グレードを上げて難し課題をトライすることは良いことですし、
難しい課題をトライしなければ難しい課題は登れません。
しかし、それと同時に登れた課題をしっかり自分の動きとして定着させることも大事なのです。
登れた課題を完璧にすることで動きが身につきます。
そうすればグレードを上げていっても苦手なタイプの課題に対応できるようになります。
レベルアップ試験の目的はまさにそこにありました。
今回受験した5人はレベルアップ試験に向けて練習をしていましたが、
みんな苦手な課題で苦戦していました。
一度登れたルートでも動きが安定せず、繰り返し繰り返し練習をしていました。
練習を見る限りでは、合格はみんな厳しいかなと感じていました。
本人たちも自信が持てていない感じでした。
いざ、試験が始まってみるとみんないい動きで登っています。
不安だと言っていた課題も一撃したり、余裕をもって完登できていました。
繰り返しの練習で身につけたものが、集中することで登りの精度を上げているようでした。
反復練習の成果がでたなと思いました。
まさに、レベルアップ試験で身についてほしいと思っていたことを体現してくれました。
みんなよく頑張ったな~と感心しました。
結果は4人が合格しました。
1人は不合格となりましたが、とても惜しかったです。
引き続き練習すれば、次の2月の試験には合格できると思うので、頑張ってほしいです。
これからのレベルアップ試験も楽しみです。
レベル7に合格した人は、下級生の憧れ、また目指す目標となるように練習を続けていきましょう!
Written by 吉谷 知将