SORANI Rainbow Jr.コンペ　2018

９月１７日（月）にSORANI初、キッズのビックコンペが開催されました。参加者はオープン３名、４・５・６年１２名、１・２・３年１４名の合計２９名でした。

ゲストセッターとして長野県を代表するセッターの笠原大輔さんと米倉亜貴さんに来ていただき、私も含め３人で課題を作成しました。コンペ前日に臨時休業させていただき、１課題１課題しっかりと作りこみました。そして全２９課題が完成したのはコンペ当日の午前４時。最後はまさに試登ならぬ死闘でした。

開会式と競技説明のあと早速１・２・３年生の予選開始です。予選は１時間１０課題のセッション方式で行われ、参加者それぞれが思い思いの課題に取り組んでいました。

１・２・３年生は全完登者は出ませんでしたが、１０課題すべてで完登者がいてセッターとしては満足です。

続く４・５・６年はオープンと一緒に予選を行いました。こちらも熱いトライが繰り広げられ全完登が３人とハイレベルな戦いで４人が９完登と大健闘でした。

セッターとしては子供達がどれくらい登れるのか心配だったのですが、みんな予想を超えて力を発揮してどんどん登っていました。あきらめずにトライし登れた時は会場から大きな拍手と子供達の満面の笑顔が最高によかったです。他の子が登っているのをみて、勇気をもらい頑張る、こうゆう所がセッションの良さなんだろうなと思いました。

決勝は１・２・３年が６人、４・５・６年が４人、オープンが４・５・６年の部から１人繰り上がって４人での戦いとなりました。決勝は３課題各４分のベルトコンベア方式で行われました。

１・２・３年から決勝開始。

第１課題は１１０°凹角。aixのハリボテの処理が明暗を分けました。上手く処理できた３人が完登。

続く第２課題は１００°から８５度を経由し９０°へ。この課題はどちらの足を先に上げるかが勝負のカギでした。右足を上げた多くの子が身動きが取れず登れませんでした。右足を上げたくなるそのホールドをプッシュしながら左足を上げた２人が完登。ここまで２完登１人。１完登３人。勝負は第３課題へ。

第３課題のカギはオレンジホールドの処理。左手で下の方を持ち、右手で上を抱えてから、右手をさらに次のホールドへ飛ばすのが正解。１完登している３人のうち２人がこの課題を登り、最後に登場したのが２完登している千仁君。登れば文句なしの優勝。登れなければ、ゾーン数とアテンプトの勝負に。１トライ目はゾーンを取るもオレンジの処理を間違えてフォール。２トライ目、３トライ目はゾーンであるオレンジホールドを取れず、時間も少なくなってきました。そして４トライ目今度はオレンジホールドを右手で取り、さらに右手を次のホールドへ。気合で保持しそのままゴールへ。見事優勝をもぎ取りました。

続いて４・５・６年

第１課題は１００度の壁に作られたカチからスローパーへ。そして足上げからの次の１手が核心。しかし全員があっさり１撃。恐れ入りました。

第２課題は９０°。最後の思いっきりが勝負のカギに。これを３人が完登。２完登３人、１完登１人と誰が優勝してもおかしくない展開で第３課題へ。

第３課題はルーフから出てきて疲れた後のスローパーからゴールの1手が厳しく、ここでの踏ん張りが勝負を分けました。２完登だった伊吹さん怜空君が惜しくも登れず、１完登だった泉都さんが見事完登し優勝の可能性が残りました。そして最終悠乃さんが登場。登れば文句なしの優勝。１トライ目はゾーンを取れず、２トライ目へ。ムーブを修正し最後の１手も上手く体をひねり、見事完登。唯一３完登の優勝でした。

最後にオープン。

第１課題はスローパーからポケットを取るところが核心。スローパーを持ってヒールで体を固定し左手でポケットを取るのが正解だが、スローパーで耐える人もいれば、ポケットをマッチする人もいたり、見事ヒールで解決する人もおり、全員完登。コンペは思った以上の力を引き出してくれますね。

第２課題はスラブ。滑りそうな足にしっかりと両足で立ち、右足を遠くのホールドへおくるのが核心。２人が１撃、１人が２撃で第３課題へ。

第３課題は１４０°手数をこなした後のゴール取りが勝負の決め手になりました。２完登の有翔君が１トライ目でゴールド取りに失敗したものの、４トライ目で見事完登。３完登で優勝の可能性を残して、残りの３人へ。続く心花さんは１トライ目、２トライ目でゴールが取れず、勝負の３トライ目へ。残り時間が少なくなる中、落ち着いて登っていましたが残念ながらタイムアップ。３人目はこれまで２完登の大芽君。スムーズな登りで見事１撃。最後の琥鉄君のトライを残して優勝。最後に琥鉄君も１撃し有終の美を飾ってくれました。

表彰式でメダルを授与。最後に記念撮影をして終了。

その後はみんなでセッションをして疲れ果てるまで登っていました。

子供達の熱いトライに力をもらえました。

参加者や保護者のみなさんから楽しめましたというお言葉をいただき一安心しました。長野県各地や新潟、山梨からご参加いただき、当ジムのスクール・クラブ生にもとてもよい刺激になったと思います。同年代同士、別々の場所で練習して、また、一緒にコンペできることを楽しみにしています。ＳＯＲＡＮＩのスクール・クラブ生もみんなに負けないように練習を頑張っていってほしいなと思います。また、コンペ開催において、多くの方がボランティアスタッフとしてお手伝いしてくれました。ボランティアさんのおかげで、スムーズに大会運営でき、大変感謝しています。貴重な３連休の一日をお手伝いに来ていただきありがとうございました。

子供達がこの大会から何か得るものがあればそれが一番うれしいです。また来年も開催したいと思います。この大会が近隣のキッズクライマーの目標の大会になるように、私も切磋琢磨していきたいと思います。

コンペの課題は既に簡単な７課題は消滅してますが、それ以外の課題は１０月中旬までは残しておきます。その後は緩傾斜の課題は消滅しますが、強傾斜側はほとんど残す予定です。キッズミニコンペも随時開催する予定ですので、また遊びに来てください。

最後に子供達、参加者のご家族、見学の方、ボランティアスタッフさん、ゲストセッターの二人、ありがとうございました。

リザルトは以下の通りです。

全リザルト