お知らせ スターターレッスン再開
2020年6月5日今週の動画配信
2020年6月11日4月7日から久しぶりにお送りするRainbow Jr.通信です。
毎週火曜日アップなんですが、今回は水曜日アップです。(火曜日アップがんばりま~す!)
4月から開始予定だったロープレッスンですが、コロナの影響で延期に・・・
6月になってようやく始めることができました。
当初の予定では6月の国体の県大会予選に向けて急いでレベルを上げる必要があったのですが、
県大会が中止になり、焦らずじっくりレベルアップできることとなりました。
ロープレッスンは毎週日曜日の午前中にレッスンがあり、
定員5名で、アスリートクラスの人が優先的にレッスンに参加できます。
初回はアスリートクラスの4名とユニバーサルクラスAの1名でレッスンを行いました。
3名はリード経験者で2名はリード初体験です。
まずは比較的簡単なルートからリードで登ってもらい、それぞれの課題点を見つけることにしました。
登りをみていると、全員の共通点としてクリップの態勢が少し強引なところがあります。
SORANIの壁は短いので、簡単なルートはフルパワーを使えばゴールまで登れてしまいます。
しかし難しいルートになってくるとずっとパワーを使った登りをしていては完登できません。
簡単なルートこそ登りには余裕ができるので、無駄のない良い体勢でクリップする意識が大切です。
そして経験者はクリップ動作に硬さがみられます。
同じほうの手でばかりクリップしたり、ゲートの向きが自分がやりやすい方のみクリップする子が多かったです。
どちらの手であっても、ゲートの向きに関係なくクリップができるように練習する必要があります。
初回のレッスンでは一人一人の登りを他のみんなが見て、気づいたことを言ってもらいました。
自分が登っている時は気づかなくても、他の人の登りを見ていると気づくこともあります。
例えば、あそこは足が逆の方が良かったなとか、クリップはもう少し手前でやったほうが良かったなとか。
一人一人が気づいたことを自分の登りにフィードバックすることで登る本数は少なくても自分の経験となります。
アスリートクラスやユニバーサルAクラスの子達は登りの経験は十分あるので、
他の子の登りをみて自分にフィードバックできるようになっています。
フィードバックも続けているとさらに磨きがかかってくるでしょう。
次は少しレベルを上げてルートにトライしてもらいました。
経験者の子はリードの際、おもいっきりムーブをおこして落ちたことがないとのことでした。
これも課題点のひとつです。
落ちることはもちろん怖いですが、適切な状況なら落ちても問題はなく、そのためにロープがあるのです。
実際に登ってもらうと、疲れてきて次に手を出すと落ちるかもしれないという状況になると動けなくなってしまいます。
結局、次の一手までふりしぼって落ちることができず、ロープにぶら下がってしまいました。
まずは落ちても良い状況かどうか判断できるようになることが大切です。
例えば頭の上のクイックドローにクリップしてから落ちてもそれほど落ちることはありませんが、
頭の上のクイックドローにクリップしようとしてロープを手繰っている時に落ちると落ちる距離が長くなり危ないです。
クリップしたクイックドローより足が上に来たときはロープの位置を確認しなければなりません。
ロープが股の間にあると落ちた時に足に引っかかることがあり、頭が下になって落ちることがあります。
自分の状態がどうなっているか自分で判断ができるようになれば、
後は思い切ってトライして落ちても大丈夫です。
最初は怖いですが、適切な状態だと落ちても大丈夫だということが分かれば、思い切ってトライできるようになります。
ただし、ビレーヤーも上手くビレイをしないと登っている人が壁にたたきつけられたり、
落ちすぎたりと登っている人が恐怖に感じることがあるので、ビレイにも注意が必要です。
ビレイもたくさん学ぶことがありますが、
まずリードをしっかりできるようになる練習をしていく予定です。
今日は一人4本ルートを登りました。
ひとりひとりの課題点が見つかったので、その課題点を克服できるように取り組んでいきたいと思います。
課題点は伸びしろなので、今後の成長が楽しみです。
Written By 吉谷 知将